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Global e Onlineとは?
本社がイスラエルにあるナスダック上場企業です。世界的にはスタートアップ企業として越境ECを国内の販売と同じくらいシンプルにする、D2Cサービス(Smart Cross Border)を提供しています。日本国内でも、リアルインバウンドがコロナで見込めない中、オンラインインバウンドを獲得するための越境ECが話題になっていますが、このSmart Cross Borderをサービス導入することで、よりシームレスな体験を提供できます。
このあと詳しく説明しますが、下記のようなものです。
・商品ページの自動通貨変換
・チェックアウトからのページがSmart Cross Borderのページに遷移し、多言語対応する仕組み
導入することで物流まわりも相談可能で、現在提携の物流業者はDHLの発送のみとなっておりますが、DHLが直接集荷対応することで、どこを経由することなくスピーディーに発送が可能です。
日本から海外へはEMSで送ることも多いと思いますが、コロナ禍で発送自体が止まってしまったりEMSも含め、法人契約は出荷量にも応じて金額が異なります。
場合によっては、直接契約するよりもGlobal eを通じてDHLを送る場合、独自のレートを持っているので安くなる可能性も考えられます。
参考:DHL公式サイト https://www.dhl.com/jp-ja/home/get-a-quote.html
国内/海外の越境事情
コロナ禍でインバウンドが少ない中、オンラインインバウンドを獲得するためのDXの一環として始める企業が多いと思いますが、国内ではShopifyが多言語対応・通貨対応までアプリで行えるので数年前と比べて非常にハードルが下がったと個人的に感じてます。
少しの前のブログでも取り上げた、中国発のD2Cブランド「Shein」や
YOOX Net-a-Porter Group S.p.Aの「YOOX」をはじめ、世界でも当たり前のように多言語化や現地通貨の決済をしている企業が多くなってきました。
注文から発送まで1週間を切るサイトも多く、国外から発送でもあたかも国内配送のようなスピード感で届きます。
私が以前にこのことについて書いた海外ブランドの越境ECについてもよろしければご覧ください。決済方法もクレジットカードやPaypalはもちろんのこと、その現地で使われている後払いなど対応するサイトも多くなってきました。
ECディレクターが選ぶ、注目のECサイト3選
越境ECの壁
越境ECを始めるのには決めることが多くあり、「世界中に販売したい!」だけでは、なかなか難しいです。
なぜなら、販売したい国の言語、決済方法やそもそも禁輸品に入らないのかどうか、関税の対応や返品など、ショッピングガイドの記載も、気を付ける必要があります。
そうなった場合、上記を調べながら自社ですべて行うのも手ではありますが、
そこに関しても調べる手間と国ごとに商品を出し分けたり、価格が異なる場合など発送対象国が多くなればなるほど手間が増えます。
国内ではこういった手間を解消するサービスもあります。
例えば株式会社ジグザグが提供する「WorldShopping BIZ」
メリットとしては、IPで海外ユーザーを判別し、多言語対応で案内してくれてかつ、事業者が注文をうけてジグザグ社の倉庫に送ることで、そのあとの発送は代行してくれます。また、お問い合わせにも英語対応可能です。
ただし、デメリットとしては、国ごとの価格設定を変更したり、関税の対応の有無、現地決済の対応まではできません。
過去に弊社で越境対応の手段について書いた記事がございますのでよろしければ合わせてご覧ください。
知っておきたいECストア越境対応の手段
Global e Onlineを導入することで何が変わるのか?
国内サービスでなかなか対応しきれなかった、国ごとの商品価格の設定や関税対応、現地決済方法が簡単に導入できる。
日本でも話題になっているShopifyにも導入可能で、こちらはアプリではなく、
Global e Onlineとご契約後、一部コードの書き換え対応をしてもらうことで簡単に導入が可能です。
基本的には商品の金額の部分を自動でレート変換と、チェックアウトページから、多言語対応になるので、ECプラットフォーム自体は他の方法で多言語対応しておく必要があります。
導入しておくことで、地域ごとの価格設定や、関税対応の有無、送料計算の他、国特有の支払い方法まで対応してます。また、日本支社もありますのでサポート体制も充実しており、日本語でサポートが受けられます。
個人的にはその中でも気になった2つポイントがあったのでご紹介します。
①豊富な決済手段
Shopify paymentですと、クレジットカードの他、Google Pay・Apple Payに対応していてそこにPaypalやamazon payが必要な場合は連携させます。
Smart Cross Borderを導入すると、We Chat Pay、AlipayやKlarna(クラーナ=欧州・米国で使える後払い)なども含めた各国の現地で使える決済方法が150種類も追加でき、国を選択すると現地の決済方法が表示されます。越境ECとは言うものの、まるで国内向けECのような仕様にできます!!
例えば、VIVO BAREFOOTというイギリスのシューズメーカーサイトを例に見てみましょう。
②返品に対しても専用ページで対応できる
日本国内では、購入後の返品は一切できないところも多いですが
越境ECではなかなかその一点張りで行くことは難しいです。
世界的に見ると多くの企業で返品対応を受け入れているからです。
いつも見ていたサイトが実は海外から発送されていたと気がつかないくらい
越境という言葉も気にならないUIはもうそこまで来ているのかもしれません。
Global E Onlineのまとめ
これまでの情報をまとめてみます。
- Shopifyにも導入可能でアプリ対応ではなく、Global e Onlineと契約。一部コードの書き換え対応をしてもらうことでサービス導入が可能。
- 商品の金額の部分を自動でレート変換
- チェックアウトページから、多言語対応
- ECプラットフォーム自体は他の方法で多言語対応しておく必要がある
- 地域ごとの価格設定
- 関税対応の有無、送料計算の対応
- 国別の支払い方法まで対応
- 日本支社もありサポート体制も充実
- 日本語でサポートも受けられる
導入は基本無料ですが、越境でどのくらいの売上があるのかにより、売上に対する手数料が異なるようです。気になる方は直接問い合わせてみましょう。
Global e 日本サイト
今後はAiが問い合わせ対応まで各国の傾向に合わせて自動対応してくれる、みたいなことも近い将来起こるのではないかと感じています。
国内ECだけではなく、店舗も場所も必要のないECの進化はますます目が離せないですね。