先日、Global-e×DHLコラボの越境ECセミナーに参加してきました。
いろんな企業様が参加されており、改めて越境ECの勢いを感じました。世界の人口は減少してくのではと予想される現状、自国だけでなく世界にマーケットを広げていきたいものです。
そこで、今回は改めて越境ECの課題や対応策についてご紹介したいと思います。

G越境ECトレンド(世界のEC売上動向)中東が熱い!?

セミナーによると2023年Q1の世界の売上増加率は欧米や中東が大きく伸びていました。売上増加率トップ3位は以下の3か国。

1位:メキシコ
2位:アラブ首長国連邦
3位:ポーランド

中東市場は今勢いがあり、オンラインショッピングをしたい人が多いそうです。アイテムはアパレル、電化製品、ビューティー系の商品などの需要が高いです。自社製品を販売するにあたって、勢いのある国なども視野にいれるのはいいかもしれませんね。

越境ECの問題点は?

越境ECを始めるにあたってぶつかる壁がいくつかあります。
まずは問題となる点をしっかり把握しましょう!

①支払い(支払い方法・通貨)

国ごとに適切な支払い方法を提供できるのがベストです。現地通貨決済、ローカル決済方法の導入など。クレジットカードより現地の電子マネーの利用が多い国など、 主な支払い手段は国により異なります。
商品を購入したくても、利用できる決済方法がなければユーザーはサイトを離れてしまいます。

【越境ECで多く使用される決済方法】
■Stripe
APIを利用してさまざまな種類の決済を受け付けることができるプラットフォームです。 金融機関の口座やデジタルウォレットにも連携できるため、利便性が高い決済手段です。Stripeでサポートされている通貨や支払い方法は135種類以上にのぼり、47カ国以上でサービス提供が可能となっています。
■Paypal
アメリカを中心に世界に広く普及している決済サービス。190の国と地域で利用でき、21通貨以上に対応。2021年時点で、世界中で4億以上のアカウントが開設されている。PayPalアカウントを通して、クレジットカードや銀行口座よりお支払いいただける決済方法。
■Alipay
中国をはじめ、東アジアで最も利用されているサービスの一つ。中国でのAlipayのシェアは圧倒的なため中国の消費者の購買ニーズに対応できる。
■dLocal
ラテンアメリカ、バングラデシュやインドなどのアジア圏、エジプト、モロッコや南アフリカ共和国などのEMAEの360の決済方法に対応しています。ローカルカード、毎月の分割払い、銀行振込、eウォレット、口座振替、現金払いを含むすべてのローカル支払いタイプをサポートしています。
■Reach
ラテンアメリカ、オランダなどのヨーロッパ、ロシアなどの決済方法に対応しています。グローバルな支払い取引を利用者が使い慣れたローカルな支払いで処理することが可能です。

②販売価格の設定

各国の通貨に合わせた価格設定が必要です。また、為替の影響で定期的に価格が変動します。日本円で販売価格を表示し、日本円で決済するのであれば為替リスクは生じません。ですが、対象国毎の通貨で販売価格を表示して決済する場合為替リスクが生じます。
◆1$¥140の場合は、100$で売れると¥14,000の売上
◆1$¥120の場合は、100$で売れると¥12,000の売上

③配送・返品 

国によって輸入を禁止・制限されている物や、日本で輸出が禁止されている品もあったりします。また、運送業者が受け付けてくれない物もあったりするので自社商品が問題なく海外へ発送できるか事前に確認が必要です。

返品問題もしっかり把握しておきましょう。
海外発送の場合、関税やVAT(消費税のようなもの)が発生します。商品の受け取り時に税を追加請求され受け取り拒否をされることもあります。

返品リスクを減らすための対応として、DDP発送があります。
DDP発送は運賃・関税・その他税を売り主が負担(商品代金に含むなど)するので受け取り拒否のリスク軽減になります。※手数料が発生します。

④関税・VAT

国ごとに税ルールが異なりますので、国ごとの税制に準じた対応が必要です。商品に記載されているHSコードで事前にどれくらいの関税が発生するか確認することもできます。

⑤カスタマー対応

それぞれの国の顧客のお問合せ対応をどうするかも事前に考えておく必要があります。対応言語を増やす際もその言語でのお問合せに対応できるかどうか。カスタマー対応が自社で難しい場合は代行サービスなど利用するのもよいかもしれません。

中国越境ECが難しいって言われるのはなぜ?

中国への個人通販は一応のルールは定められておりますが、通関の制度が統一されていないため、人によって対応が異なることもあり、他の国よりも難易度は高く現状100%届けられる状況ではないそうです。
まずは、台湾・香港・シンガポールから越境ECを始めるショップも多いそうです。

越境ECの対応策をいくつかご紹介!

すでに越境ECで売上実績はあるが問題が多い場合、一気に解決してくれるサービスもあります!
越境ECでの売上がある程度見込める場合はGlobal-eのサービスを利用するのも。導入は基本無料ですが、それなりに売上が取れないと赤字になってしまうので、導入のタイミングは見極めた方がよいですが、 ローカル決済方法や価格設定の為替変動による自動通貨変換 、返品に関してなど越境ECにおける問題をほぼ解決してくれます。

▼Global-eのサービス
・商品ページの自動通貨変換
・チェックアウトからのページがSmart Cross Borderのページに遷移し、多言語対応する仕組み
・国ごとの商品価格の設定や関税対応
・現地決済方法が簡単に導入
・返品に対しても専用ページで対応

過去に「Global‐e」のサービスも詳しくご紹介しておりますので、 よろしければご覧ください。


日本国内向けに運営しているサイトですでに海外からのアクセスがあったり、問い合わせがたまにあるなど、海外にユーザーが潜んでいる可能性が少しでも思いつくなら、販売代行サービスを利用するのもおすすめの方法です。

過去に販売代行サービス「WorldShoppingBIZ」のサービスもご紹介しておりますので、 よろしければご覧ください。

越境ECを始める際はどの国をターゲットにするかによって選択する言語や決済方法、価格設定など変わってくるのでしっかりとリサーチが必要です。
アートピースは越境EC案件も対応しておりますので、お気軽にご相談くださいね。

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