Q.入社する前はどんなことをしていましたか？

新卒ではレディースブランドのショップで販売の仕事をしていました。自分自身もそのブランドが好きで、「この洋服をどうやったら魅力的に伝えられるか」というようなことを考えながら接客するのが楽しかったです。

毎日たくさんのお客様と接するので会話することや気配りのようなことも自然と身についていきましたが、昔から人と話すのが少し苦手で、販売の仕事は好きだったんですが、毎日ずっと誰かと話し続ける環境にちょっと疲れてしまうこともありました。それからは、もう少し自分のペースで働ける環境が合っているのかもしれないといったことを思うようになりました。

それで次は、営業会社に事務職として転職しました。

そこでは電話対応や書類作成、請求書の処理など、社内の業務を一通り経験させてもらって、すごくいい勉強になりました。前職のような対面での接客は少なくなりましたが、パソコンを使って黙々と作業するのが性に合っていたのか、毎日落ち着いて働けるのが心地よかったです。

ただ、その仕事でもアパレルの仕事もパソコン業務もどちらも自分にとっては好きなことだったので、「いつか両方を活かせるような仕事ができたらいいな」と漠然と思い始めたのが、転職を考えるようになったきっかけでした。

Q.アートピースに入社を決めたきっかけは？

前職の営業会社でひと通りの事務業務を経験して、ある程度自信がついてきた頃にまた転職を考えました。アパレルとパソコン作業どちらにも関われる仕事を探していて、そのとき見つけたのがアートピースでした。

実は当時、転職先の候補としてアートピースともう1社で迷っていました。でもアートピースのほうがまだ小規模ながらも、すでに有名なアパレルブランドのECを数多く手がけていて「ここなら本当に現場の中で学べそう」と思いました。求人情報や会社の雰囲気からも、ただの制作会社ではなく、ECとファッションに特化していて、戦略面からもブランドの価値を支えているという印象を受けました。

自分もアパレルの現場にいた経験があるからこそ、そこに惹かれたんだと思います。

あとは、正直に言うと「まだ人数が少ないからこそ、いろんなことにチャレンジさせてもらえそう」という期待もありました。大きな会社に入るより、自分の頑張り次第で任せてもらえる環境のほうが合っている気がしていて、結果的にアートピースに決めたのは正解だったと思っています。

Q.最初から仕事や営業などはうまくできましたか？

いや、正直に言うと、最初は全然うまくいきませんでした。入社してすぐに私を担当してくれていた先輩が産休に入ることになってしまって、引き継ぎも限られた期間でバタバタと進み、気づいたら一人で現場を回さないといけない状況になっていました。

表面的な業務フローは何となく理解できても、実際の進行やお客様とのやり取りになると全然追いつくことができずに、特に毎週の定例MTGなどは本当に無理…という感じでした。資料の準備もそうですし、発言のタイミングもわからず、ただ緊張していたのを覚えています。

他にもアパレルの特集やLP制作を週1本ペースで納品しながら、GA（Googleアナリティクス）での分析、受発注の対応、カスタマーサポートまで担当していて、最初の1ヶ月は正直カオスな状態でした。笑

でも今振り返ると、あの経験があったからこそ、自分に何が足りないのかが分かりましたし、成長につながったと思っています。

Q.失敗した経験はありますか？

もちろんあります（笑）。今でも印象に残っているのはエンジニアの先輩の業務が自分に回ってきたとき、セールの価格設定などのエンジニア寄りの業務を任されたときのことです。触ったことのないマクロを組んだり、ちょっとしたシステム周りの設定を自分でやらなきゃいけなくなり、もちろんうまくいくはずもありませんでした。

ある時はセールの価格設定を間違えてしまい、当時の事業部長やブランドの担当者さんに「ちゃんとやってください！」って真剣に怒られて本当にもうどうしようもなく、当時は悔しさと申し訳なさで泣いてしまいました。笑

ただ、怒られたあとはそういった関係が続いたわけではなく、ちゃんと自分たちと向き合ってくれて、最後にはとても良い関係で終わることができました。最後のほうはあだ名で呼んでもらえるくらい仲良くなりましたし、あの時の失敗があったからこそ、仕事への責任感もグッと高まったと思います。

Q.仕事で成長を感じた瞬間はありますか？

とくに一番成長を感じたのは、運用チームのリーダーを任されたときだと思います。

自分がチームをまとめる立場となるとき、正直、自分から「やりたい！」と言って手を挙げたわけではなくて、やらざるを得ない状況の中で、ポジションに配置されることになりました。でも、そのように自分を頼りにしてくれてるといった、背中を押されたような感覚で自然とやることができました。

当時は、自分よりも社歴の長い先輩に指示を出す場面も多くて、最初は本当に気を遣いました。
どう伝えたら嫌な感じがしないか、チームがうまくまわるかを毎日考えてました。

ただ、やっぱり「立場が人を育てる」という言葉があるように、運用リーダーになったことで仕事への向き合い方も、チームへの視点も自然と変わっていくことができました。

学生時代に部活やサークルで人をまとめるようなことは多少ありましたが、社会人になってからはこれが初めてでした。責任の重さも違いますし、周りの期待も大きい中で、自分なりに試行錯誤しながら頑張ってきたからこそ、今の自分があると思っています。

Q.一緒に働きたい人物像や、入社してほしい人はどんな人ですか？

一番大事なのは「やる気があるかどうか」だと思います。私自身も最初は全然知識も経験もなかったけど、とにかくやる気だけはあったので、ここまで続けてこられました。だから今「やってみたい」と思っている気持ちがあるなら、それだけで十分だと思います。もちろん先ほどもお伝えしたように、仕事は楽しいことばかりじゃなくて、正直しんどいことの方が多いです。
でも、そのしんどいという状況をスイッチ切り替えて「楽しめる人」が強いと思っています。自分も振り返ってみると辛かった経験の中に学びがあったり今の自分を作ってくれているものがあったりしたので。苦しいときは一瞬だと思って割り切ることができたり、スキルが足りなくても同じような気持ちで前に進める人と一緒に働きたいですね。

Q.アートピースはどんな会社だと思いますか？

アートピースに入って、もう7〜8年になりますが、今でも「成長している会社だな」と感じています。もちろん規模とか売上とか、そういう外から見える数字も大事ですけど、それ以上に「会社として本気でやってる」という姿勢はずっと変わっていません。

一人ひとりが全力で仕事に向き合っていて、決して「なんとなくやってる」人がいない。それって実はすごいことだなと思っていて、私自身もここで働いているからこそ、ちゃんと自分と向き合って挑戦できている気がします。

仲間同士も真剣だし、サポートしてくれる時は全力で支えてくれますし、そのように成長していく過程を一緒に楽しめるような会社だと思っています。

Q.未経験や特定のスキルがなくても入社できますか？

はい、大丈夫だと思います。私自身も、入社したときは特別なスキルがあったわけじゃなかったですし、実際、周りにも未経験からスタートしてる人のほうが多いです。

ただ「自分から学んでいこう」という気持ちは絶対に必要になります。
わからないことがあって当たり前なので、それを「自分で調べてみよう」「やってみよう」と動ける人ならスキルがなくても全然問題ありません。

逆に「教えてもらうのが当たり前」という受け身の姿勢だと正直ちょっと厳しいかもしれません。仕事は覚えることがたくさん多いですし、WebやEC業界などは特に状況もどんどん変わっていくので、自分から動ける人じゃないとついていくのが大変だと思います。

やる気さえあればちゃんと周りもサポートしてくれる環境ですし成長は約束できると思います。
周りも未経験が多いので「経験がないから無理かも」と諦める前に、まずはチャレンジしてみてほしいですね。

Q.今後アートピースで挑戦したいことはありますか？

これからは、ECにまつわるマーケティング全般をもっと深く学んで極めていきたいと思っています。将来的には、周りから「この人に聞けばなんでもわかる」って思ってもらえるようなエキスパート的な存在になれたら嬉しいです。

そう思ったのも、自分が不安な状態だとそれは自然と相手にも伝わってしまうと思っていて、逆に自信を持ってしっかり答えられる人がいると、お客様も安心して任せられると思ってくれるはずです。だからこそ「わからないこと」や「不安になること」を一つひとつ減らしていきたいと思っています。自分自身がちゃんと理解して、自信を持って提案できる状態をつくることで、よりよいサービスをお客様に提供し続けられると思うし、それが信頼にもつながると思っています。