こんにちは、運営ディレクターの上原です。
最近、弊社へのご相談で
「ECをたちあげて、頑張って1~2年運用してみたけど、売上が上がりません。やることはやっているのですが、やはり限界なのでしょうか」
というお話をお伺いしました。
コロナ渦中、店舗の売上が芳しくなく、どこの企業もECサイトの新規立ち上げや、リニューアルに力を入れてきました。
当時あまりEC運用経験のない社員さんがEC運用されるケースも多いかと思います。
数年経ち、運用にも慣れてきて
「売上をあげるための運用を行っている」
と思い込んでおられるケースが多いと感じています。
そこで、今回は
「本当に、正しい運用ができていますか?」
という投げかけと共に、アートピースが考える「売れる運用ノウハウ」を少しだけ、、
お伝えしたいと思います。
今回学べること
- EC運用の基礎が分かる
- 売る為にEC運用の中で何を行えばいいかがわかる
- ECサイトの規模と運用人数感を知る
※今回は広告やPRなどは除き、EC運用に特化した内容で書いていきたいと思います
その他、売上UPしたい方向け
定期購買アプリについても公開しています
■EC運用って何するの?
「EC運用」と言うと皆さん、どんなことを想像されますか?
EC運用が未経験だと、どんなことを行えばいいかも分からない、一人でできるのかの不安などを抱えている方も多いと思います。
最低限やらなければいけない作業は、代表的なもので以下があります。
フロント業務 / バックエンド業務
という分け方がありますが、今回はより具体的に毎日行う業務で書き出しました。
デイリー業務
- 注文内容の確認
- 入金の確認
- 不正利用チェック
- 発送手続き(発送の指示を倉庫や担当者へ)
- 発送後の通知
- 返品・返金対応
- カスタマー対応(電話やメール)
- 在庫管理
その他業務
- 売上把握
- 商品登録
- 棚卸し
- インフォメーション更新
- ランニングコストなど経費確認
上記はECサイトを回す為だけの作業になります。
つまり、この作業をいくら時間を費やして、注力したとしても、売上は変わりません。
「売上をあげる運用」との違い
それでは「売上をあげる運用」とは何をすればいいのか。
もちろん、前項目で記述した内容はすべて必要なものですので、それにプラスアルファで作業が必要になってきます。
弊社で運用を行う場合は以下を必ず実施します。
- 年間のスケジュールを作成
- KPIを設定
- メルマガなど配信系の実施
- 特集ページの作成
- 月々の数値分析とそれに伴う施策のPDCAサイクルの実施
- ランキングやレコメンドなどを随時更新
- 回遊率を高めるための遷移リンク設置
- PR など
あくまで一部にすぎませんが、こういった地道で細かな作業が、日々の売上に繋がってきます。
短期的に行っても、すぐには結果にでないこともありますが、無駄な作業とは思わず、根気よく続けていくことが、大切です。
今すぐできる!売上UPするための5つのポイント
「何から始めたらいいの?」という方へ
今すぐできる内容をお伝えします!
一緒に行いながら✅チェックしてみましょう!
✅かご落ちリマインドメールは「1時間後」に設定
カゴ落ちメール機能とは 購入まで至らずに離脱したユーザーに、リマインドメールを自動配信することができるShopify無料の機能です。
24時間後に設定する方も多いですが、1時間後に設定したほうが購入に至る割合は多いとデータとして出ています。
あまりに遅いと熱は冷めてしまったり、早すぎると監視されているように感じたりしますので注意が必要です。
✅メルマガ配信(タイミング)
週〇回・〇時に配信なども決めておきましょう。
Googleアナリティクスが見れる場合は、流入が多い曜日や時間帯を見て決めるとなおよいです。
難しい場合は、Shopify機能での「ストア分析」という機能がありますので、そちらで確認してもOKです。
▼ストア分析>レポート>時間の経過によるセッション
例)曜日別にセッションを確認
▼時間帯別
✅「Shopify Flow」や「自動化」の活用(オートメーション化)
Shopifyに無料の機能としてついている「Shopify Flow」や「マーケティング>自動化」を是非活用してください。
例えば、以下のことが実施でき、購入やユーザーエクスペリエンスにつながります!
▼顧客体験
- 〇〇を購入した方に〇日後、使い方を説明する
- 〇〇を購入した方に〇日後、定期販売などを案内する
- 〇〇を購入した方に〇日後、クーポンを配布しリピートにつなげる など
▼管理
- 〇〇を購入した方の顧客情報にタグ付けをする
- クーポンを利用したユーザーにタグ付けをする など
✅商品の並び順の調整
商品一覧などの並び順は放置していませんか?
売りたい商品やユーザーや季節のニーズに合わせて商品の順番を随時変更しましょう。
入荷待ちや売り切れの商品は必要に応じて、下部にさげるなども大切な作業です。
✅回遊率UPのための商品ページへのリンクやバナーの設置
商品ページに、商品についての説明や詳細のみを記載していませんか?
ユーザーがその商品を気に入らなかったときに、すぐ離脱してしまうでしょう。
回遊率を高めるために、以下の項目などを設置するとよいです。
- セットアイテムや一緒におすすめしたい商品のリンク先
- ギフトラッピングのご案内
- アイテムを使用したルックやカタログなど
「売上をあげる運用」は1人でできるのか?
売上規模や、その他業務を兼任されている方も多いと思いますので、一概には言えないですが、
仮に、EC運用担当として毎日7~8時間×平日5日間あれば、ある程度の知見がある方なら、1人で担当できると私は感じています。
ただ、懸念点としては、カスタマー対応(クレーム対応や返品交換など多岐)はお客様と直接やりとりする部分ですので、工数を取られます。
電話対応は、随時出れる状態にしていなければなりません。
数百万~数千万円規模のECを運営統括してきた弊社が考える人数感です。
※あくまで参考です。WEBやECの知見が一定数ある人材の想定。商材や状況によって変化あり
EC月売上 | スタッフ人数(配送実作業は除く) |
---|---|
10万円~300万円 | 1人~2人 |
300万円~600万円 | 2人~3人 |
600万円~3000万円 | 3人~4人 |
3000万円以上~ | 4名以上 |
また、ECサイト運営は急に発生するハプニングがつきものです。
「急にサイトが崩れた!」
「サイトが表示されない!」
そんなことは日常茶飯事。。
Shopifyは、アプリを使用しているので、アップデートによる不具合なども多いのが正直です。
ベンダー(開発者)に連絡し原因をつきとめるのも、日々の運用作業を行いながらだと負担も大きいかもしれません。
その辺も加味して、チーム編成は考えるとなおよいと思います。
まとめ
数年、いろんなプラットフォームでの運用を行ってきましたが、しっかりポイントを抑え、作業の効率化をしていけば、ある一定の部分までの売上目標達成は難しいことではありません。
特にShopifyは、そこまでWEBの知識がない方でも運用しやすいようにできています。
ノーコード化もかなり進んでいますので、そこまで知見が少なくとも色々なことがやり易くなってきました。
ECサイトが当たり前に溢れる世の中になり、競合他社と差別化しなければ今後の発展は難しいと感じています。
「一人でも回せる!」なんて書いてしまいましたが、、
知見が最初からある方なんて一握り。
慣れない中、手探りで行っている方も多いと思います。
一人で悩まずに、ぜひプロである私たちにご相談ください。
\売上が伸び悩んでいる…今がその時です!/