ここ数年でデジタルマーケティングの重要性や企業のリテラシーがぐんと上がった気がします。
LTVやカスタマージャーニーといったキーワードが徐々に一般化されている様な。
特にMA(marketing automation)分野の理解度や必要性が問われるようになっているのではないでしょうか。
MAといえばひと昔前はHubSpotからはじまってSalesforceやMARKETOなどアメリカのCRMのマーケティング企業が目立っていて、個人的には「ああ、もうこの分野は日本の企業は立ちうちできないんだなぁ」と思っていたらb→dashみたいなサービスが出てきたり。

とにかくひと昔前にやれ、広告だ、コンテンツマーケティングだのと言っていたのに代わり、MAというキーワードが一人歩きしている気がしてなりません。

広告をやるにしてもマーケティングをしない限りは広告を打っても無駄ということに気づかれた企業が多いのでしょうか。

MAを導入するにあたって前から課題だったのが、導入したものの運用、管理できる人がいないという点。当然マーケティングをわかっている人でないと分析や、その分析を通しての施策が打てない訳で、費用対が合わない。そんな状況があるあるなんだと思います。データだけとっても、それを活用できなければなんの意味もない。調査を外部に委託しデータだけが無駄にたまっている企業がいかに多いことか。

CRMとMAの役割をごっちゃに考えている

まず、CRMは顧客との関係を構築・管理することで顧客満足度や顧客ロイヤリティの向上を目的として開発されたツールです。それに対しMAは見込客の管理や育成を目的としてマーケティング業務の効率化や効果の向上のために開発されたツールです。Salesforceにしても機能が網羅された1パッケージで提供しているので、一見目的が一緒の様な感じになってしまいますが、目的が異なるツールが混在していることでごっちゃになり実際にうまく動いてないことが多いのだと思います。

「マーケティング自動化=ロイヤリティアップ」は違う

これを勘違いしている企業は本当に多いんじゃないかと。マーケティングツール自体はあくまでもサービス提供者からの発信なのでロイヤリティ向上と必ずしもイコールいうことではないのです。マーケティングの自動化をするためにはロイヤリティアップのための顧客管理システムが必要という考えが正しいでしょうか。

結局今の日本の市場でCRMを推したところで売れるわけではなくあくまでマーケティングのおまけとしてMAを前面に打ち出さないと市場で生き残れないのでしょう。表向きだけでも利益に直結しなければお金を出さない風潮があるというか。

こういったツールは採用していくべきかと思いますが、それぞれの企業が現状分析して、どういった目的で何を導入するのかを今一度振り返ることはこれから大切なのだと思います。大げさにMAツールを導入しないまでも予算的に難しい場合は、OnetoOneのステップメールツールを入れてみるとか、段階的に導入していくのも一つなのではないでしょうか。

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