2022年4月1日、CurvegridはShopifyアプリ「NFTeapot」をリリースさせました。このアプリによってShopofy Plus上でNFTの作成、販売等が行えるようになりました。
そもそもShopifyは、2021年7月27日にNFTの販売機能について、ShopifyのCEO:Harley Finkelstein(ハーレイ・フィンケルスタイン)氏によってTwitterで公表されました。
本記事では、NFTeapotについて、初心者方にも簡単に理解できるよう分かりやすく解説していきます。
NFTについてもっと知りたい!という方は、『【Shopify】NFT販売機能追加へ。販売の方法から今後起きることについて予想で詳しく解説しているので合わせてみるとより理解が深まります。
»【Shopify】NFT販売機能追加へ。販売の方法から今後起きることについて予想
それでは、早速見ていきましょう。
目次
NFTeapotとは?
NFTeapotは、これまでのShopifyと同様に手軽にNFTを出品・販売できるようにする無料のNFTアプリとなります。マーチャント(事業者)が、Shopifyストアで手軽にNFT を作成して販売を行うことで、今後はますますNFTの参入障壁が低くなると思われます。
【公式】NFTeapot
この「NFTeapot」を提供しているのは、Curvegrid株式会社。東京を拠点としているブロックチェーン企業です。
これまでのShopifyは、NFTをアプリで販売できるといったものはありませんでした。(最近は徐々に増えてきたイメージです)
NFTeapotでできること
ざっくりですが、下記の通りです。
・NFTを出品して販売できるようになる
・NFTeapotはクレジットカード、Shopify上の決済ツールで利用可
・注文状態をトラッキングできる
公式ページの詳細は下記になります。
あっという間にNFTを発行
ブロックチェーンの専門知識がなくても問題ありません。分かりやすい画面と直感的な操作で、誰もが簡単に利用できます。
暗号資産がなくても大丈夫
支払いに利用するための暗号資産を持っていなくても、即座にNFTを売買できます。様々な支払い手段でNFTの購入を可能にします。
ブランドの一貫性を維持
ユーザーはストアから直接NFTに触れることができるため、ブランドの一貫性を最適に保ちながらユーザーにより良い体験を提供することができます。
引用元 / NFTeapot
上記に書いてある通り、ユーザーに優しいUIとなっているのが想像できます。
さらに、販売までのフローが円滑になっているのでこれまでのOpenSeaなどのプラットフォームとは違い、複雑な工程がいらなくなりましたね。
NFTeapotはクレジットカードやShopify上の決済ツールで利用可
NFTは仮想通貨を使った売買が基本でしたが、今後はクレジットカードなどで利用できるのでもっと一般的に変わっていくことでしょう。
これまでの、売買までの流れや方法に関しても、ブロックチェーンの知識や仕組み、ウォレットの開設と連携、イーサリアムの購入まで必要でした。よって、クレジットカードで購入できるとなると購入まで一気にハードルが下がります。
また「ガス代」と呼ばれる手数料に関しても不要で、公式ストアにも記述されている「購入者がNFTを受け取るたびに、手数料として $1 + 売上金額の 5% をいただきます。」のみなので、余計なコストがかからないのも最大のメリットだと思います。
NFTeapotを利用するメリット
・無料でアプリが利用できる
・ブロックチェーンの知識が不要
・将来的に資産となり得る
繰り返しになりますが、初期導入からNFTの作成、販売まで費用がかからないというのが最大のメリットだと思います。
一般的なShopifyアプリは有料なものが多いです。
NFTeapotは無料で利用できるので、余計な月額コストがかからないのが特徴です。
購入時に「$1 + 売上金額の 5%」なので、仮に50000円のNFTをユーザーが購入した場合、
・1$=125円
・50000円の5%=2500円
合計2625円のみとなります。
決済手数料としては非常に安価な値段設定のような気がします。
レビューを見ると評価されているのが分かります。
NFTeapotを利用するデメリット
・ShopifyPlusのみ対応
・モバイルデバイスには対応していない
一番のデメリットは「ShopifyPlusのみ対応」でしょうか。
ShopifyPlusは月額$2,000ドルほどのコストがかかります。
Shopifyplusとは・・・
通常の販売量よりさらに多い大企業向けプランをイメージすれば分かると思います。 Shopifyの通常のプランよりできることが幅広く増えて柔軟にカスタマイズができるのが特徴ですが、月額費用は約20万円となります。その分の決済手数料は低くなります。
なので、一般的にNFTを販売するまでには大きめなコストがかかるのと、継続的に販売するとなるとまだ現実的ではないかもしれません。
しかし、BtoB企業などでNFTアートやコレクションに興味があり、今後事業化するのであれば検討するのも良いかもしれません。
今後のShopifyとNFTについて
これまでは、NFTの売買ができるプラットフォームは「OpenSea」が有名でしたが、OpenSeaでは売買までのハードルが高く、操作性も難しいので一般的にもまだ浸透されていないのが現状です。
ブロックチェーンの知識が不要
これまでNFTを購入するまでに、仮想通貨やブロックチェーンの技術を理解するための知識が必要でした。
・ブロックチェーン
・暗号資産取引所で解説
・NFTマーケットプレイス
・ウォレットの開設とマーケットプレイスの紐付け
まだ一般的に普及していない単語などが多くある業界ですが、ますます一般的な層に近づくことは確かになります。
さらに低価格で販売ができるようになる
現状はShopifyPlusのみでの提供ですが、近年から注目されているNFTはますます身近な存在となるでしょう。
現状は低価格で運用できるプラットフォームが無かったり、セキリュティ上の観点からしても一般的に普及できるような土台がまだ出来上がっていなかったりと問題点は多くあります。
しかし、NFTは現時点では参入コストが高いものの、このようなアプリの登場によって一般的にも誰もが購入・売買できるようになっていきます。
NFT業界で先頭を切っているアメリカでさえ、「アメリカ人の70%以上が、まだNFTが何かを知りません(Finderより引用)が、2021年にはNFTのマーケットで少なくとも5兆円以上が取引(Chainalysisより引用)」されています。NFTeapotのようなアプリは、まだ始まったばかりにもかかわらず、すでに大きな産業となっているこの業界が、新しい顧客層にリーチし、新しい市場へと拡大し続けることを可能にするものです。
引用元:PR TIMES
アメリカではまだまだ顧客が存在する新しい市場の獲得に向けて動いています。
このように世界的に有名になっていけば、新しいサービスが生まれ低価格・低コストで誰もがNFTの作成から販売まで行うことができるようになってくるはずです。