ウィズコロナ時代の昨今、ますます需要が拡大しているEC市場。各ファッションブランド、ファッションメーカーの事業者にとり、かつては1店舗として捉えられていたECでのマーケティングを再検討することを余儀なくされていることかと思います。
店頭での対面販売と全く同じように商品の魅力を伝えることは物理的に難しい中で、オンライン上でできる様々な手法で最大限に商品の魅力を伝えようとする動きが急速に広がっています。
今回はその中でも特にジュエリーブランドに特化してご紹介していきたいと思います。もちろんアパレルやその他のファッション雑貨などのサイトでも応用できるサービスが沢山ありますが、ジュエリーブランドならではのユーザーニーズと合わせてご紹介します。
オンライン接客
こちらはブランドのスタッフとzoomやLINE通話などのオンライン通話ツールを使って、接客を受けることができるサービスです。特にブライダルリングなど一生一度のお買い物ともいえる高額商品を取り扱うブランドで、特設ページを設けている事例が目を引きました。
ブランドスタッフに相談できることで高額商品をECで購入することへの不安を解消できますし、実際に商品をスタッフが着用し手元をお見せすればリアルな着用イメージを見せることができます。リングゲージ貸し出しサービスや、リングのサンプルを貸し出してくれるサービスと併用すれば一番心配に思うであろうサイズへの不安も解消してくれます。
サイトの機能としては予約フォームや予約システムを組み込んでお客様のアポを取る形です。ページの細部にオンライン通話にハードルを感じる方も手軽に申し込みたくなくなるような工夫を感じます。
YOUTUBE 配信
アパレルブランドでYOUTUBE配信やIGTV配信 行なっているブランドは沢山ありますが、ジュエリーブランドで、YOUTUBE配信に力を入れてるブランドをご紹介します。
商品やコーディネート紹介はもちろんですが、ジュエリーは、お手入れをして長く使えるものも多いので、自宅でできるお手入れ方法のご紹介をするなど、商品を紹介するだけではない、いちコンテンツとしての情報発信が特徴的だと感じます。
すでに商品をお持ちの顧客に対して有益な情報を配信しつつ、新しい顧客を取り込む経路としての活用が期待できます。コメント欄でユーザーとのコミュニケーションもはかることができます。
シュミレーション機能、アプリ
サイト上で商品画像を動かし、着用イメージを見ることができるシュミレーターはユーザーとして触っていても楽しい機能です。沢山の商品を同時につけることができるので重ね付けなど、コーディネートのイメージも湧いてきます。
独自アプリを開発している事例もあります。自分の手の写真を撮影し、リングの大きさを調整、重ね合わせることで着用イメージをシュミレーションすることができます。モデルの手ではなく本当の自分の手に商品を重ねられるので、よりリアルなイメージが湧いてくるでしょう。
画面で見た時の大きさと実際の商品の大きさの誤解が生まれやすいのもジュエリーならではの難しさです。比較対象の手の画像と重ねることで、ギャップを解消できるので、サイトの信頼値を高めることにもつながります。
画像の工夫
そのほかシュミレーション機能ではなくても、360℃回転画像や、3D画像もより商品の魅力を伝えるのに適した機能です。ジュエリーはとにかく商品が小さいので、細かいディテールや、質感にこそ、その商品の魅力がつまっています。
まとめ
私が店頭でお買い物をするときもそうですが、スタッフさんとの会話の中で購買意欲を掻き立てられたり、試着してサイズを確認するのはもちろん、コーディネートのイメージをあれこれ考える時間ってスペシャルですよね。
オンライン上でひとりでショッピングするときには様々な不安要素がつきものです。不安をぬぐってくれる親切な案内やサービス、実物を手にしているような美しくて詳細な写真、試着をしているような体験・・・など
オンライン上であっても限りなく実店舗に近い「お買いものの楽しさ」を伝えていけたら素敵ですね!