WEBディレクターのフナダです。最近細かいことでも提案することが増えて、毎回同じようなことにならないようにと悩むことが多くなっています。
皆さんの中にも似たようなことばかりになって困っている人は多いのではないでしょうか。
そんな時にこのプロジェクトはどんなテーマ、コンセプトでおこなっていたんだろうと考えることで「新しいこと」や「今までと異なること」などと考える必要はなくなり、答えが明確に絞られてきます。
テーマやコンセプトとはそんな軸になるものですので、今回はテーマ、コンセプトとは何かについて掘り下げてみます。
テーマとコンセプトの違いと認識
テーマ、コンセプトといっても同じように認識している人も多いかと思います。ちょっと抽象的に、綺麗なカッコいい言葉を使って「概念」みたいなことにしようとする企業もたくさんあります。
しかし、テーマとコンセプトは言葉も違うので、もちろん同じものではありません。また、伝わる内容でなければいけないため抽象的過ぎてもイメージができないと意味がなくなってしまうのです。
テーマとはなんなのか
ドイツ語で「thema」行動や創作などの基調となる考え。主題。また、論文の題目、楽曲の主旋律など。
①芸術では考え、思想
②主題、行動や活動、作品の題名
③音楽では繰り返し使われるメロディー
WEBサイトでは②の主題になりますが、主題と言われてもいまいちピンとこないですね。
例としては
「読めなくても多くの情報を」=音声を重視した情報サイト
「3分でいつもオシャレに」=オシャレなコレクション情報をまとめたサイト
など
一言でイメージが容易にできることが必要になってきますが、このような言葉一つでターゲットから目的、得られる価値まで伝わるものがテーマとなります。
例:
ユニクロ「LifeWear」
スターバックス「サードプレイス」
シャネル「女による女のためのモード」
ディズニーランド「ディズニー映画の世界」
コンセプトとはなんなのか
日本語にすると
構想、発想、考え、概念
と訳されますが、一番わかりやすのは「概念」です。概念とは抽象的なもの(はっきりしていないもの)を説明できる詳細な内容
要するに説明文です。
コンセプトは抽象的ではなく、誰が、何を受けて、どんな価値を得られるか。
テーマを説明するものがコンセプトになります。
コンセプトといってもビジネス的には色々な種類があります。
・商品コンセプト
・企画コンセプト
・サービスコンセプト
・ブランドコンセプト
・事業コンセプト
・店舗コンセプト
・デザインコンセプト
などなど
しかし、どれも基本はテーマ対象の説明であり、対象を短く明瞭に伝えることができるものです。
先程のテーマ例をコンセプトにすると、、、
「読めなくても多くの情報を」
ページ閲覧という行為を「見る」から「得る」へ変化し、誰でも平等に情報を提供する。
「3分でいつもオシャレに」
ファッションに対して専門的な知識はなくても、
全身コーディネートで捉えることで「今」の流行やコレクションをイメージで捉えられる情報を発信する。
例:
ユニクロ「LifeWear」→ 究極の普段着
スターバックス「サードプレイス」→ 第3の場所を売る(第1は家庭、第2は職場)
シャネル「女による女のためのモード」→ 女性の服の解放と古い価値観にとらわれない自由で自立した女性像
まとめ
テーマとコンセプトは全ての軸になります。また、テーマとコンセプトがしっかり決まっていて、それが周りにも伝わっているなら決してブレることはないでしょう。
もし、ブレたり理解が深まらない場合は伝え方(表現の仕方)がよくない可能性が高くなります。
そのため、些細なことでもテーマを考えて、コンセプトで明瞭にすることで間違った悩み方も軽減されますし、
小さい仕事やタスクでも、自己紹介でも自慢話でも、誰かに伝える機会は生活の中ではとても多いので、テーマ→コンセプトを考える習慣をつけることをお勧めします。
テーマ、コンセプトをきっかけにもっと多くのことや気づかなかったことなどを深く考えを掘り下げるきっかけになればいいなと思っています。