アートピースでアカウントディレクターをしているヒロミツです。
弊社で様々なプラットフォームを扱うなかで、弊社ディレクター、運用スタッフからの評判が高いfuture shopについて触れようと思います。
future shopとは
「future shop」は、株式会社フューチャー・ショップが2003年から提供する、製品の販売や決済、在庫管理、顧客管理などの機能を効果的に実行することができるプラットフォームです。モバイルフレンドリーなデザインやSEO対策など、ECサイトの成功に必要な機能が多くあります。
future shopのメリット
ネットで調べると数多くの情報が様々なサイトで載ってますが、その中でも弊社が構築、運用しているからこそ感じるものを厳選してピックアップしました。
構築面
メリット① オンボーディングのサポートがある。
弊社のような制作会社がやる場合と、future shopがやる場合と2通りあります。
制作会社ごとによって回数は異なりますが、具体的には
顔合わせ・EC構築背景や、目標などのお伺いをしながらクライアントと制作側が同じゴールを見るためのミーティングを指します。
ECを立ち上げる際、他のプラットフォームからの乗り換えなど各クライアントごとで抱える課題が異なるため改めて機能確認なども行います。
メリット② サーバー込み
サーバーを別で立てて、ということがありません。サーバー込みなのでインフラの心配なく利用できます。基本的にはfuture shopの管理画面でほとんどの作業が完了します。FTPの利用もできますし、Word PressなどのCMSも別サーバーを立てる必要がなく、オプション契約をすれば下層ページも同じドメイン内で設定ができます。
メリット③ ページごとのデザインをこだわれる。
future shopの大きな特徴の一つです。自社ブランドイメージや、ペルソナなどは事前に決めておくのは、もちろん必要ですが、自社の表現したいデザインがプラットフォーム側でできないとそもそも意味がありません。
future shopは独自のパーツシステムと呼ばれるものがあり、表示をどうするのかを決めながらデザインにも反映していく手法を取ります。
コーディング時にも全ページにあらかじめ配置されたCSSファイル「original.css」に変更を加えられるので、ページごとにこだわったデザインを反映することができます。
メリット④ カートイン後、最短2ステップ
通常、カートに入れてから・・・といった購入フローがありますが、future shopなら最短2ステップで注文完了までたどり着けます。例えば、LPで商品を紹介して、そのあと商品詳細ページに行って、カートに追加ではなく、直接決済画面まで行って欲しい、といった導線も構築できます。
メリット⑤ Word Press連携で下層ページとして扱える
例えば店舗ブログ、コーディネート、レシピブログ、原材料や製造過程の紹介記事、サイズガイドやご質問ページなど、運用面を考えながら構築ができます。
メリット⑥ 外部連携が多い
集客やレコメンド、顧客コミュニケーションのカテゴライズ別に外部連携も多くしており、やりたいことに対するソリューションが多くあります。API連携されてないものを1から構築する場合、コストがかなりかかりますがすでに外部連携先としてあるものは安価に抑えられつつも、導入の期間はほとんどかかりません。将来的にやるかもしれない施策も考慮しつつ、何の連携がすでにあるかも確認すると良いでしょう。
弊社では、集客のUGCマーケティング、広告のほかレコメンドや越境ECを外部ツールで入れることが多いです。
運用面
メリット① 超強力な電話サポートチーム
弊社は運用を行うので構築はもちろんですが、不明点が出てきたときにサポートに問い合わせをします。
同じASPのECプラットフォーム電話サポートと比較して、担当者の課題解決スキルが格段に高く、ほぼほぼ1回の電話で解決します。
メリット② 運用のしやすさ
管理画面がみやすく、何がどこにあるのか判別しやすい。マニュアルも豊富なので
やりたいことがすぐに見つかる。構築の仕方にもよりますが、バナーなどの更新する箇所もノーコードで対応ができます。
管理画面の2段階認証でセキュリティー面も安心。
メリット③ セット販売などの機能が充実
アパレルの施策でよく見かける2buy 10%OFFの他、複数配送設定や、セット販売の機能も充実してるので商材に合わせて施策をすぐに打てます。
セールやクーポンはもちろんのこと、セット販売(バンドル)も充実しているため様々な販売方法に対応してます。プラットフォームによって、このセット販売機能に制限があったり、従来やりたい設定ができなかったりしますが、future shopは詳細設定が細かくできるのも大きな特徴です。
定期販売機能もあるので商材に合わせて何ができるのか事前に確認すると良いでしょう。
料金
取り扱う商品数によってプランが異なります。どのプランに当てはまるのか、確認して全体でかかる費用感を算出するのが良いでしょう。
注意したいのはかかるのは基本プランだけではなく、やりたいマーケティング施策や決済を増やすと月額費用が増えますので、総額いくらかかるのかを見る必要があります。弊社では例として以下のパターンがありましたので参考までに記載いたします。
future shopにマッチする企業規模感
弊社の経験上、目安として、EC単体で月商200万〜すでに販売している、もしくは見込める企業がマッチすると弊社では考えます。新規立ち上げのD2Cブランドはランニングコストがそれなりにかかるので不向きな印象があります。
ただし、中長期で考えるとfuture shopのサポート窓口は非常に親切で、親身に相談に乗ってくれるので中期的に売上を上げるための予算があるのであれば間違いなくオススメはできます。
future shopのデメリット
わかりやすくデメリットと書きますが、正確にお伝えするとfuture shopの特徴として捉え、どうやって向き合っていくのかを知った上で取り組むことが重要です。どのECプラットフォームも全てができるわけではないので、できないことは許容し、選定した上で取り組むのが良いでしょう。
デメリット① 作り込めるだけに、制作会社によってクオリティの差が出る
構築費用はピンキリで、制作会社によって異なります。future shopの場合はデザインをはじめ、制作会社が触れる箇所が多いのでその分、デザインだけでなく、運用面も考慮した総合的なECの知見が求められます。
future shopではあらかじめデザインテンプレートが用意されてますが、そこにデザインをはめ込んでいくだけであれば構築費用も安価に済みますが、構築費用の安さだけが比較のポイントでしょうか。その制作会社の実績や構築に対する考えをきちんと説明してもらい、理解した上で判断することをオススメいたします。
経験が豊富な制作会社ほど、実績に比例して構築費用も上がる傾向にありますが、運用面まで考慮されたECは中朝期で考えればそこまで高くないと思えるはずです。逆に初期費用を抑えて構築されたECですぐにリニューアルしなければいけない流れも少なからずあり、結果的に人的コストも高くなることもありますのでこのあたりは冷静に判断する必要があります。
デメリット② ランニングコストがやや高め
前述で触れましたが、月商200万以下の企業にとっては他のASPのECプラットフォームと比較するとランニングコストが高いです。ただその分、サポートが強かったり、日本で販売するEC戦略においては必要な機能が申し分なくついているので、デメリットというよりやりたいことに対してマッチしているかどうか、といった観点です。
また、外部連携も豊富にありますが、ここでも外部連携ごとの費用がかかるので事前に何が必要になりそうかも費用感含めて検討するのが良いでしょう。
デメリット③ 自社でクリエイティブ制作するにはそれなりに知識が必要
公開後、ノーコードでLPを作りたい場合は事前に制作会社にCMSオプションでWord Pressをいれてもらい、やりたいLPのレイアウトをテンプレートでいくつか作り込んでもらう必要があります。ただその場合もレイアウトには限界があるので作り込まれたデザインでLPを構築する場合は1からデザインを起こし、コーディングしてページを作り込む必要があります。
このあたりはクリエイティブ制作を自社でできる体制なのか、構築後も制作物は制作会社に依頼するのか、どのくらいの費用感なのかを事前に確認しておくと良いでしょう。
Word Pressを入れる=Word Pressのプラグインを入れることが多いので、その管理を構築後はどうするのかも制作会社に聞くポイントの1つです。
まとめ
future shopは長年弊社が構築してきた中でも、おすすめできるECプラットフォームの中の1つです。future shopに限らず、全てのプラットフォームに必ずメリット・デメリットは存在するので、自社商材にマッチするのか、ランニングコストは現実的かなど、比較検討するのが良いでしょう。
弊社ART PEACEはfuture shopに認定された企業でfuture shopマイスターにも登録されております。future shopをはじめ、自社商材にマッチしたECプラットフォームは何が適切なのかご検討されたい場合はぜひ一度ご相談ください。