こんにちは、運用グループの上原です。

今回はECサイトではいまや必須なアプリ「定期購買」アプリについて書いていきたいと思います。

これから導入を検討されている方、入れたいけどどのアプリを使えばよいのか分からない方、必見です!

定期販売を始めるメリット・必要性

なぜ、定期販売を始める必要があるの?

別に好きなタイミングで都度買ってもらえばよいのでは・・と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
ECサイトを長期的に続けていくには、とにかく「定期的に売り上げを作る」ということが大切です。(これは事業としては当たり前のことですよね)

極端ですが「定期的に売り上げを作るということは

「リピーターを作り、買い続けてもらう」
OR
「 1回限りの新規客を入れ続ける」
となります。

営業さんや、新しくブランドやサービスの立ち上げに関わった方はおわかりだと思いますが、新規顧客に認知してもらうのって本当に大変!!

・・であれば一番の近道はリピート率をあげること。
中には再訪してもらうことが課題であるサイトも多いのですが、定期販売を行うことである程度の見込みが作れ、販売元としても予算や目標が立てやすくなります。

お客様側としても、割引もあり、商材によっては毎月の手間が省けるという点だけでもメリットだと言えるでしょう。

これらの商品を扱っている方は、ぜひ検討してみるのが良いかもしれません。

  • 食料品
  • 飲料品
  • サプリメント
  • 水や米などの重たいもの
  • シャンプーなどの入浴品
  • タオルやトイレットペーパー
  • 化粧品やスキンケア用品や、毎日使うコンタクトなど。

普段から使う消耗品のようなものほど、「定期購買」がピッタリです。

もちろん用意している在庫数やブランディングによっては例外はありますが、いまや各社ECサイトでは当たり前な販売方法です。

波に乗り遅れないよう、もしまだ導入していない店舗さんはすぐ検討してください!!

アプリの紹介

そして何より今回ご紹介したいのが「定期購買」アプリです。

ハックルベリー社が提供しているShopifyアプリです。

▼プランは有料にはなりますが、2種あります



引用 )https://huckleberry-inc.com/subscription-apps

機能面はもちろんなのですが、私が一番よいと感じた点はサポート対応!

メールでもすぐ返信をもらえるし、必要であればオンラインミーティングで相談にのってくれます。
不具合だと思ったら即日対応してくれました。かなり手厚いサポートだと感じます。

機能としては

  • 柔軟な配送周期作成 / 回数制限が可能
  • 初回・通常割引など設定可能なので、初回購入に繋がりやすい
  • 2回目以降の決済日固定ができるので配送業務効率化や計上の計算もしやすい
  • チェックアウトページに直接遷移できるリンクの発行が可能(BuyLink機能)
    LPやSNSなど、シンプルな導線が設置できる
  • マイページで商品変更や個数変更、一時停止や解約などができ顧客にやさしい仕様
  • 解約理由アンケート

かゆいところにも手が届く機能内容です。

随時アップデート開発もしてくれているようなので、要望をあげれば前向きに動いてくれるのも利点だと感じます。

導入の流れ

実際のマニュアルをもとに、流れを説明します。

まずShopifyでアプリをダウンロード

https://apps.shopify.com/huckleberry-subscription?locale=ja

「プラン設定」からプランを作成する


※UIが少し部分がありますが、メニュー項目など基本的には変わりません

「定期購買のプランを作成する」をクリック



↓このような画面に推移します
「プラングループ」と「プラン」のブロックを設定していきます。

プラングループ

▼プラングループタイトル
「定期購買プラン」のグループの名称を設定します。ショップ上には表示されず、管理画面上でのみ表示されます。

—–各項目説明—–
▼公開タイトル
ショップ上に公開されるタイトルです。

▼定期購買プランの標準選択
該当の商品ページに遷移した場合、最初から定期販売が選択されている状態になります。

▼販売方法のオプション設定
2回目以降の配送商品を自動的に変更することが可能です。

▼送料設定
単品購入では送料が発生する場合でも、定期購入する場合は送料無料にできます。

▼顧客タグ設定
購入回数に応じて顧客管理の顧客情報へ任意のタグを付与することが可能です。


プラン(購入間隔ごとにプランを作成)

ショップ上に表示されるタイトルです。定期購入の頻度および割引情報などを記載します。

—–各項目説明—–
▼プランの説明(任意)
定期販売の詳細について記載してください。※ここは改行などが効かないのが欠点です・・

▼購入の間隔
購入間隔を設定してください。日毎・週毎・月毎・年毎から任意の数値にて設定可能です。

▼最低購入回数
最低購入回数に縛りを設けることが出来ます。最低購入回数が設定されている商品に対して、最低購入回数に達していない場合は、マイページ上に、「スキップ・一時停止・解約ボタン」や「商品の変更、削除」「お届け周期の変更ボタン」を非表示にすることが可能です。

▼最高購入回数
購入回数の上限に縛りを設けることが出来ます。
例)3回で設定した場合、最初の購入を含めた合計3回の注文完了後、自動的に「解約」となります。

▼2回目以降の決済日
初回はお客様の任意購入日となりますが、2回目以降の決済を固定日にすることが可能です。2回目以降の決済日設定は月、週単位の購入間隔でのみ利用可能です。

▼初回割引(初回だけお得な割引設定)
初回購入時に指定の金額、もしくは割合で割引されます。初回購入のハードルを下げて多くのお客様に商品を体験してもらいましょう。

▼割引(定期販売だけのお得な割引設定)
定期購入をした場合に割引をつける際に設定ください。割引はパーセント(20%OFFなど)または固定の価格(1,000円OFFなど)から選べます。また、サブスク商品のご購入3回目以降は5%OFFなど段階的な割引を設定することも可能です。


各項目を入力して設定して、「保存」ボタンを押します。
保存すると「プラン設定」タブから登録しているプラングループが確認できます。

プランと商品を紐づける

プランを作成したら、必ず既存の商品と紐づける作業が必要です。
(定期購買アプリは、商品詳細ページにプランを表示する仕様)

1つの商品ページに対して、通常配送と定期販売の2プランを表示させる
OR
それぞれ商品ページを通常配送と定期販売と2つ作成するのか


事前に議論しておきましょう?




定期購買アプリ側での紐づけと、Shopify商品登録画面での設定と2点行います。

定期購買アプリ側

赤枠からShopify上に登録されている商品を検索して、設定します。
選択後、ページ下部の「保存」を忘れずに!

Shopify商品登録画面側(該当の商品ページ側)


?定期販売のみの注文を受け付けたい商品は、「これらの購入オプションでのみこの商品を表示する」にチェックを入れます。(通常購入と定期販売の商品ページを分ける場合も同様)

必ず実際にサイトを見て、購入までできるかはテストをしましょう



気を付けるべきポイント・失敗事例

実際に設定や運用している中でつまずいた点、失敗した点、課題点などご紹介します。

  • Shopifyアプリにはあるあるですが、少しずつアップデートして管理画面UIが変わること
    おおまかに変わることはさほどないですが、マニュアル通りでない場合もしばしば。。そこは臨機応変に管理画面を触ってみましょう!
  • 「バリエーションは販売プランのみで購入できます」という表示がでて購入できない事象が発生した(2022.12.13時点)

どこをどうしたら、これが発生するのかが現状再現できず申し訳ありませんが、商品ページを分けて定期販売のみの商品ページで設定する場合にプランの表示をさせておかないとこのエラーがでてカートに追加できない状況が発生しました。



<仮に発生した際の解決策>



Shopify自体のテーマの編集で、商品ページにこのブロックを表示させる設定をしましょう。「プランの一覧」を表示もしくは追加してください



  • 購入テストをしてなかったため、実は購入ができない状況が続いていた
    ECサイト全般に言えることですが、PCやSP、iPhoneなのかAndroidなのか、PCでもブラウザごとに確認するなど必ず徹底しましょう。
  • 定期販売の説明ページの作成していない
    半ば強引な販売方法をしているサイトもたまに見かけますが、目的は「お客さんに続けていただくこと」だと思います。きちんと説明をすることは、責務だとも思いますし、理解をしてもらった上で購入してもらわなければマイナスにも働く可能性がありますので、きちんと準備しましょう。



実装後の施策(導線)

まずは定期販売を始めたことを露出する

例)

  • トップページのバナー導線
  • ポップアップなどの表示
  • ページの作成(メリットまとめや単品販売との価格比較アピール)など…

1ページにまとめていない場合は相互リンクを!

単品販売ページには「定期販売はこちら」、定期販売ページには「単品販売はこちら」などとお客さんが迷わないようにリンクを設置しましょう。

続けてもらう工夫をしよう

たとえば、3回続けてもらえば4回目はさらに10%OFFで購入できるようにしたり、継続回数によって会員ランクを設け、続ければどんどん安くなっていく、みたいにお客さんがどんどん続けたくなるような工夫が必要です。

まとめ

結構細かく記載をしてきましたが、アプリ開発側もストア側もまだまだ試行錯誤してアップデートしていくことがたくさんあると思います。

アプリに限らず、WEBやECサイトってどんどん変化があって、より良いサービスになっていくなか、やはり売り手がきちんと対応をして消費者側にみせていかなければ、何の意味もないと思っています・・

EC担当者さんって本当に細かい作業が多く、大変なポジションではあると思いますが、よりよいECストアを作って消費者さんにも還元していき、世の中がHAPPYになればなあと日々感じます。

ぜひぜひ弊社でもバックアップしておりますので、「定期購買アプリ」のことでもそれ以外でも不明点あればなんでもお問合せくださいませ!


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