こんにちは、アートピースの大沢です。
現在、インフレの影響で海外での集客において課題を多く抱える越境EC運用担当者さんも多くいらっしゃると思います。そこで、今回は越境ECで集客施策として検討していることが多い海外でのポイント付与アプリのことをご紹介したいと思います!
越境ECでポイントアプリをこれから導入しようとしている人向けに、事前に確認しておく項目など、参考にして頂ければ幸いです!
目次
越境ECでポイントアプリを導入するメリット・デメリット
越境ECでポイントアプリを導入するメリットは、効果的プロモーションが可能になると同時に、顧客のリストをとっていけることです。
各シーズンのイベント毎に流入数を増やしたい場合、割引やセールの設定だけでなく、ポイントの導入はとても効果的と言えます。また、メルマガなどを送っている企業では、顧客リストを持っているのは強い武器となります。
「商売は、名簿で始まり名簿で終わる」
と、江戸時代の呉服屋は、店が火事になったら、真っ先に大福帳を持って逃げるか、大福帳を井戸に投げ込んで逃げたという話があるくらいだったりします。ECサイトを改善・改修し、流入を増やすだけでなくリピート施策などに活用するためにも、帳簿(顧客リスト)を増やしていくための導入口として、ポイント導入はとても効果的です。
デメリットはブランディングを意識する場合、ポイント制度は使い方によってチープな印象を与えてしまいます。ただし、中長期的なマーケティング戦略としてポイント付与は有効です。集客に伸び悩んでいる場合は弊社でも導入をおすすめしています。
しかし、現時点ではメリットの方が多い理由として、ポイントの付与率などを工夫することで、ブランドの価値を落とさずに流入を増やすこともできます。
✔︎ポイント導入のメリット・デメリット
・各シーズンのイベント毎で流入数の増加を狙える
・リピート施策として効果的なプロモーションが可能
・高級ブランディングでのイメージとの訴求がマッチしない場合がある
ポイントの付与率などを工夫することで、ブランドの価値を落とさずに流入を増やすこともできますし、現時点ではメリットの方が多いといえるでしょう。
そこで、現在越境ECで使える、おすすめのポイントアプリをご紹介します!
★できること
・誕生日でポイント付与
・アカウント作成でポイント付与
・友達紹介でポイント付与
・新規・リピーターでポイントを個別に付与できる(購入額による差別化した付与が可能)
★確認事項
・顧客はポイントをリワード ページ、スティッキー バー、またはリワード ポップアップでポイントの引き換え
・画面右下にRewardsの表示がずっと表示されてしまうアプリが多いのですが、こちらは表示させないようにするカスタマイズが可能です!
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★できること
・顧客が決済画面で顧客が使いたい分だけポイントを使用できる
・ポイント付与のパーセンテージが簡単に変更できる (通常時は1$=1ポイントだが、キャンペーン中は5ポイントへ変更など)
・アカウント作成でポイント付与
・新規・リピーターでポイントを個別に付与できる(購入額による差別化した付与が可能)
・ただし、Visitポイントを設定しなければならない(1週間に1回のみ)
★確認事項
・画面右下にRewardsの表示がずっと表示されてしまう(カスタマイズ不可)
・SNSキャンペーンやメルマガ登録キャンペーンは追加費用が必要
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★できること
・誕生日でポイント付与
・アカウント作成でポイント付与
・各SNSでフォローをするでポイント付与(Facebook、Instagram、Twitter)
・各SNSでで共有することでポイント付与
・すべての注文に割引適用、特定の商品に割引適用ができる
・最小購入額の設定
・スターター移行はオーダー数に制限なし(Klaviyoとの連携もスターターから利用可能)
・紹介機能はクーポンの発行
★確認事項
・画面右下にRewardsの表示がずっと表示されてしまう(カスタマイズ不可)
ポイントアプリ導入時に気を付けること① (通貨単位について)
Shopifyのポイントアプリでは通貨の小数点がネックとなります。
日本のアプリ会社のシステムが良くても越境のECサイトには導入できないのが現状です。海外のアプリを国内ECに使用すると同じことが発生します。
・日本ECの場合・・・国内のポイントアプリを導入
・海外ECの場合・・・海外のポイントアプリを導入
上記のように、国によって導入するアプリは変わるので、注意しましょう。
ポイントアプリ導入時に気を付けること②(付与条件、海外の一般的な付与率)
越境ECでのポイントアプリ導入時に気を付けておきたいのは、海外の一般的な付与率です。
国によって、ポイント付与率は異なるので、販売地域や各競合のブランドを参考に付与率を決めていくと良いでしょう。
「利用額に対してどのくらいのポイントが付与されるか」を示した付与率の例として、 よくみかけるポイントスタイルは下記のとおりです。
・$1支払うごとに5ポイントずつ獲得でき、支払う際は1000ポイントで$10のクーポンと引き換え
・日本のように利用金額が1000円で、100円利用で1ポイントとする地域もあり
各地域でのECサイトを参考に流入を増やすためにも、地域に根付いたポイント還元方法で対応していくことがおすすめです。
また、上記の項目でもご紹介したように、現在は各SNSでフォローやシェアをすることに価値をつけてポイント付与をすることができます。そのため、繁忙期以外での流入を増やす施策としてポイント制度を活用していくと、リストを獲得できたり、顧客のニーズを探ることができたりと、中朝的になマーケティングとして効果が見込まれるでしょう。
ポイントアプリ導入時に気を付けること③(海外のサポート体制や英語について)
最後に、越境ECでのポイントアプリ導入時に気を付けておきたいのは、海外のサポート体制や英語についてです。
上記で紹介しましたアプリ会社において、すべてチャットやメールでのレスポンスがありますので、ご安心頂ければと思うのですが、時差の関係もありなかでも早めな対応をしてくれるのが、Yotpoというアプリ会社です。
やり取りの中では、比較的簡単なワードを使用してくれるので、社内に英語でコミュニケーションを取れる人がいなくても、現在はDeepL(リンク)などの高度な翻訳ができる無料ツールで問題なく対応してくれると思います。
earn points ポイントを獲得する
rewards points ポイント報酬(reawrdsのみで使用することもあります)
redeem 〈商品券・クーポンなどを〉(現金・商品・割引などと)引き換える,交換する
ひと昔まえの翻訳ツールとは精度が上がっているので、そこまで心配はないのですが、こうした一般的なポイント制度のワードはこれを気に覚えてしまうと、今後の作業がとても楽になってくると思います。♪
まとめ
今回は越境ECで集客施策として検討していることが多い海外でのポイント付与アプリのことをご紹介してきました。
・越境ECでポイントアプリを導入するメリットの方が高い
各シーズンのイベント毎に流入数を増やしたい場合、割引やセールの設定だけでなく、ポイントの導入はとても効果的。ポイント制度は使い方によってはブランドの価値を落とさずに流入を増やすことも可能。
・ポイント付与率は国によって異なるので、販売地域や各競合のブランドを参考に付与率を決めていく
・海外のサポート体制や英語については特段難しくはないので、翻訳ツールで対応が可能
ぜひ、越境ECで流入を増やしたい方や、ポイントアプリをこれから導入しようとしている人は、参考にしてみてください。♪