futureshopはECサイトを立ち上げることが簡単にでき、日本語で全て管理できるわかりやすいツールです。しかし簡単に作れるからこそ色々な制限も増えてオリジナルのサイトを作ることがに難しくなりました。
今回はfutureshopでオリジナルに作成する注意点をご紹介します。
ディレクターが最初に考えること
まず、ディレクターは最初に「futureshopの機能」について最低限の理解をして、仕様の提案をしていきましょう。
この理解ができないと今後全ての工程で「ありえない!」ということになりますので注意です。
- パーツの活用と種類
- テンプレートとなる「テーマ」>「レイアウト」の理解
- ボタンの名称変更
- javascriptのこと
デザイン
デザインはお客様に確認をとる「完成図」です。メニューの順番や表示内容、存在するページと多くの「仕様の理解」がなければOKを頂いても、その後何度も「できません。。」とお客様に謝り、制作者からは完全に信頼を失います。
- できること、できないこと
- サイトに必要なページ、不要なページ
私自身の体験では、デザインを確認する時にユーザーの「設定変更のモーダル」のデザインが抜けていることが多いです。色々な設定があるため、内容は個々で異なります。
構築段階
まず、デザインで完璧にしておけばコーダーからのクレームは少ないでしょう。しかし、構築しているということは店舗オープンはしていない状態です。仕様によっては「recommend2でランキング表示をする」などメインになるコンテンツもあるでしょう。また、購入履歴などのリスト作成は必須です。
futureshopの怖いところは「プレビュー」での購入結果は記録されないところにあります。購入履歴はもとより、recommend2は運用での結果となりますので作成しても表示すらされないのです。そのため構築前に仕様に合わせて設定を済ませた上で構築しないと何もできなくなります。
- 購入履歴
- ポイント
- 決済方法
- recommend2
外観も作れないため要注意です。
経験上、recommend2は公開数日まではパーツで同じhtmlで代用し、データが溜まったタイミングで切り替えることができますが、必須項目であるにも関わらず不可能なので事前にテストとして購入する必要があります。
javascriptのこと
futureshopではjavascriptは外部読み込みがカートから先のページではできなくなりました。(セキュリティ強化のため)CDNでの読み込みは可能なのでjQueryなどの今の構築には欠かせないjsファイルはCDNで読み込み、動作に関わるjsはベタ書き(直接ページ内に書き込む)状態を再現する必要があります。そのためパーツを利用してjs用のパーツを用意する必要があります。
まとめ
最初の仕様について定義する段階で多くの情報が必要なことはご理解いただけたでしょうか?また、最初にしっかり定義しないとデザインすらできません。1箇所でも抜けがあると1、2週間はスケジュールが遅れることとなりますので注意が必要です。
例:購入履歴のページ作り
構築側から要望で購入詳細のデザインがないと報告がありました。
デザインは他のfutureshopの情報からデザインを作成するが、
構築側からは購入データがないため作成ができないと報告されます。
プレビューでは購入データを得られないため。実際に開店して購入しようとするがCDNの設定がまだなので開店できない。
手順を間違えた結果、スケジュールが1ヶ月遅延した。
設定の期間も考慮してスケジューリングしないと恐ろしいことになってしまいますので気をつけましょう。