つい先月のことですが、SlackがSalesforceに買収されたましたね。
その金額がすごい。Salesforceは270億ドル(約2兆8000億円)以上を投じての買収です。Salesforce自体はもともとデータベース専門の会社、CRMやMAなど顧客情報管理を中心としたシステムを扱っているのに比べ、Slackが持つエンタープライズソーシャルは大きく異なる分野だったからということですね。
やはり餅は餅屋ということでしょうか。というのももしSalesforceが独自で開発するとしたらどれくらいの歳月、労力が必要だったのかいうことです。

一見素人目からすると、Salesforeceにそう言ったエンタープライズソーシャルの技術やノウハウがありそうな感もありますが、全く別物だったというわけです。
こう言ったフィールドは日本企業の一番情弱なところかもしれません。なんせ日本企業でプラットフォームを作っているGAFAの様な企業がまずないし、文化や知見も海外企業に比べ少ないのかと思います。

IT関係なく一般企業レベルでいうと、ひと昔前の会社でいうとWebというと全部一緒くたにされてしまっていて、分かりやすい例えでは
会社でパソコンの詳しい人がホームページを担当するみたいな、変な流れで、担当が決まってしまうみたいなこともあったのではと思います。パソコン詳しいって言ってもパソコン改造するのが得意な人が担当しちゃったりしているww ので、会社自体がWebをあまり良く理解してないということもしばしば。

実際のWebのプロジェクトに関しても、
システム会社にWebサイトを依頼して失敗するケースなどはよくあることです。
Webサイトをシステム会社に依頼しようという発想もわかるのですが、
システム会社はあくまでもシステムを構築することをメインとしているので、
UIやUXまでの導線を考慮して構築することが得意なわけではありません。今のWebサイトはマーケティングやブランディング観点からの構築が非常に重要なので、そう言った場合、システム会社がそれを担うのは難易度が高いと思わざるを得ません。
仕様がしっかり決まった上でシステムを組むことには長けているとは思いますが。

また、そう言ったマーケティング、ブランディング観点からサイト制作をディレクションできる人員が足りてないことも事実です。ここ最近、Webディレクターは慢性的に不足した状態が続いています。
UXやUI周りの知識や経験がなかなかついている人は少ない中、
ディレクターのタスクや裁量を考えると自然なことなのかもしれません。
同時にサービスや商品の「売上げを上げたい」「認知させたい」「ブランドイメージをつくりたい」など要求は高くなっているにも関わらず、
それを叶える会社が少なくなっているのもあります。

サイト制作をしたい企業はやはり餅は餅屋へ、構築する目的、ビジョンをしっかり持っていれば、間違った会社選びは回避できるのではないでしょうか。

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