普段、携帯の充電がピンチな時に何気無く充電器を借りて充電をしています。
もちろん知らない人から借りることはないので何の心配もなくありがたくお借りしています。
そんな日常的に行っている充電が安心してできなくなるかもしれない物が販売されました。
アメリカのラスベガスで先日開催された※「Def Con」(通称ハッカーの祭典)でAppleの純正品にそっくりなハッキングツールが販売されました。
その名も【O.MG Cable】
見た目はiPhoneの純正ライトニングケーブルに瓜二つであり普通に充電も可能です。
しかし、このケーブルをMacbookに繋いでしまうと。。。
約90メートルの範囲内であればハッカー側のスマートフォンから不正侵入が可能となります。
フィッシングページや偽のロック画面を表示して入力してしまうとパスワードや個人情報を抜き取られてしまいます。
ハッキングされたPCとそのユーザーはデバイスが完全に乗っ取られてしまうまでは変化に気づくことはないそうです。
また、O.MG Cableには不審なアクティビティのすべての証拠を消去する“キルスイッチ”という機能が搭載されており、ハッキングの痕跡を追跡できないという恐ろしさも兼ね備えています。
※画像は関係ありません
開発者本人は、「充電ケーブルが脅威に変わることを多くの人が気付いていないので、学習するよいきっかけになるだろう。」と話しています。
また、近い将来にはオンライン販売する計画もあります。
O.MG Cableは、前述の通り「Def Con」にて販売され、価格はわずか200ドル。使い方によっては、企業の情報システム部など有効活用できる気もするが、不用意に他人のiPhoneケーブルを使用しない方がいいかもしれません。
充電器を借りる時も危機管理を持たなければならないのですね。
便利を求めるとリスクも増える。
いろいろな危機管理が必要になって疲れてしまいそう。。。
※ラスベガスで毎年開催されている情報セキュリティ関する世界最大級の国際会議。
ハッカーやセキュリティー専門家、研究者、政府関係者などが参加しています。ハッキング技術に関する講演やイベント、ハッキングに関係した競技大会が有名です。