【EC運営】売れる自社ECサイト運営の鉄則!5つのポイント

こんにちは!運用ディレクターをしている上原です。

「モールECは手数料もかかるから、自社ECに乗り換えていきたいが自社ECで売上出すってハードルが高い」そうお考えの方も多いと思います。

過去に何度もお伝えしてきていますが、本気で向き合い、時間をかけてしっかり取り組めば、必ず売上は上がります!今回は、自社EC運営を行ってきて17年目のアートピースが考える「売れる自社ECサイト運営の鉄則」をご紹介します。

目次

①モールECと自社ECの違い

「モールでいいや」とお考えの方へ。
まずはモールECと自社ECの違いについてきちんと理解していきましょう。
これが理解できれば、自社ECの重要性がわかります。

モール

例:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング

大型ショッピングセンターの中にテナントとして間借りした店舗のようなイメージ。

特徴

  1. モール運営会社が提供するプラットフォーム上でショップを開設します。
  2. 集客力が高い。既存の大規模なユーザーベースがあるため、アクセスが期待できます
  3. 出店料や売上手数料などがかかります。

メリット

  1. 初期投資が少ない
    デザインやシステム構築が不要です。
  2. 簡単に始められる
    登録手続きが整備されています。
  3. 信頼性が高い
    モール自体のブランド力があります。

デメリット

  1. 競合が多く、同じモール内に競合が多数存在。
  2. 価格競争になりやすく、他店舗との価格比較が簡単。
  3. 独自性が出しにくく、モールのテンプレートに依存し、ブランド構築が難しい。
  4. 手数料が収益を圧迫する。高い手数料が課される場合がある。

?手数料の目安

1. Amazon
  • 販売手数料:8%〜15%(カテゴリによる)
    例:
    • 家電:8%
    • ファッション:15%
    • 書籍:15%
  • 基本料金(プロフェッショナルプラン):月額4,900円(税込み)
  • その他の費用:配送代行手数料(フルフィルメント by Amazon 利用時)
2. 楽天市場
  • システム利用料:月額19,500円〜100,000円以上(プランにより変動)
  • 販売手数料:3.5%〜7.0%(モール利用料)
  • 楽天スーパーポイント分担費用:売上の1.0%(基本)
  • その他:広告費用(任意)
3. Yahoo!ショッピング
  • 販売手数料:2.5%(PayPay決済含む)
  • ロイヤルティ(利用料):無料
    ※Yahoo!ショッピングは初期費用・月額費用が無料で始めやすいですが、広告出稿を推奨されることが多いです。

自社EC

例:Shopify、futureshop、makeshopなどで構築したサイト

路面店のようにお店を構えているイメージ。

特徴

  1. 自社独自のサイトを運営できます。自由にカスタマイズ可能。
  2. 集客は自力で行う必要があります。一般的にはSNSや広告、SEOなどで顧客を獲得します。

メリット

  1. ブランドの自由度が高く、デザインや機能を自由に設定可能です。
  2. 長期的な利益を見込みやすい。モールの手数料が不要。
  3. 顧客データを自社で保有できます。購入履歴や行動データを活用してリピーター対策が可能です。

デメリット

  1. 集客に時間とコストがかかります。知名度が低い場合は広告費やSEO対策が必要です。
  2. 初期構築が複雑。サイトの立ち上げに技術やコストがかかる場合があります。
  3. 運営リソースが必要
    サイトのメンテナンスやトラブル対応が自社の責任。

どちらを選ぶべき?

  • 短期的に売上を伸ばしたい場合
    → モールがおすすめ(集客力があるため)。
  • ブランド構築や長期的な利益を重視する場合
    → 自社ECがおすすめ(自由度が高く利益率が良い)。

②自社ECをやるなら本気でやる!

まず理解をしてほしいのが、ECサイトは放置しても売れないこと。自社サイトはなおさらです。前項でもお伝えした通り、自社ECは集客が弱いこともあり、売上が作り出せるのは早くても半年〜1年後です。とりあえず作って開店させて、売っていくのではもちろん売れません。

構築段階から導線設計し、公開後の運用フェーズでは、年間の施策検討をし、実装のためには何か月前から動くのか?マーケティングの動向を日々追っていき、トライ&エラーを繰り返します。ECを毎日どれだけ動かしていけるのか?が重要です。

カスタマー業務や発送作業が優先的にせざるを得ないのですが、どれだけ本気で取り組めるか、にかかってくると思います。

③自社EC運営の5つの鉄則

とはいっても、EC業界が盛り上がってる中で、鉄則というものがあります。
以下5点を抑えておいてください!

1)顧客名簿を集め、ファン化させる

モールではモール運営側が顧客情報を所有している形になりますが、自社ECでは自社で顧客情報を独占できます。自社ECで顧客名簿を活用することは、直接お客様とつながる資産を築くこと。メールやLINEを通じて、リピーターやファンを育てることが可能です。

ファン化された顧客はリピート購入や口コミ拡散を通じて、安定した売上とブランドの成長を後押ししてくれます。また、顧客名簿を活用し、「売るだけ」ではなく「育てる」EC運営を目指しましょう!

2)ファーストビューは「検索ワード」と違和感がないように

検索ワードと大きく差がないように注意したいものです。例えば、「コスメ ギフト」という検索ワードでの流入が多いサイトだとしたら、「コスメ」「ギフト用」ということが大きくわかるようなバナーやカテゴリ設置などが重要になります。

自社ECにおいて、ファーストビューは訪問者が最初に目にする「お店の顔」。ここで与える印象が、その後の購入行動を大きく左右します。視覚的に魅力的で分かりやすいデザインや情報、目を引くコンテンツを配置することで、訪問者の興味を引きつけ、サイトの滞在率や購買意欲を高めることができます。

3)回遊率をあげる

ECサイトの「回遊性」とは、ユーザーがサイト内を自由に移動し、複数のページを閲覧する状態を指します。この回遊性を高めることは、売上向上に直結する重要なポイントです。商品の詳細や関連商品を多く見てもらうことで、購買につながりやすくなります。また、関連商品やセット購入の提案がしやすく、客単価が上がります。

■簡単にできる工夫
  • 見やすいメニューやリンク設計
  • 関連商品のおすすめ表示
  • キャンペーンや特集ページの活用

4)商品ページで不安を解消

商品の購入までたどり着かない理由として、お客様の不安が解消できていないことが考えられます。商品ページは、ユーザーが購入を決断する最大のポイントです。このページを充実させることで、以下の効果が期待できます!カテゴリ別に工夫するのもポイントです。

アパレル・ファッション
  • 着用イメージ:モデル写真や動画でサイズ感やスタイルを具体的に伝える。
  • 素材・サイズ詳細:寸法表や素材感の説明でミスマッチを防止。
食品・飲料
  • 賞味期限・保存方法:消費者が安心して購入できる情報を掲載。
  • 調理例・レシピ:商品を使った活用法を提案し、購買意欲を刺激。
美容・コスメ
  • 使用方法・効果:具体的な使い方や効果を写真や動画でわかりやすく。
  • 口コミ・レビュー:信頼性を高める実際の利用者の声を充実。
家具・インテリア
  • 寸法・素材詳細:設置場所をイメージできる寸法や素材の写真を掲載。
  • シミュレーション:部屋に配置したイメージをCGやARで再現。

5)リピート施策

リピート顧客は、新規顧客に比べて購入率が高く、LTV(顧客生涯価値)を向上させます。新規ユーザーを流入させるのはとても費用も労力も必要です。一回来店してくれたお客様にどう2回目に購入させるかが大きなカギ。リピート率の向上は、売上の安定とコスト効率化に直結します!

主なリピート施策の例

  • ポイントプログラム
    購入額に応じたポイントで再購入を促進。ランク導入すれば更にファン化に貢献します。
  • 定期購入割引
    食品やコスメなどで、長期利用を見込んだ価格設定を提供。
  • リマインドメール
    再購入時期に合わせたお知らせで行動を後押し。コホート分析も活用しながら、商材に応じて時期や内容は検討しましょう。
  • 限定オファー
    既存顧客だけのクーポンや先行販売で特別感を演出。ただ値引くのではなく、売上にプラスになる「次回使える」「2点購入で◯円引き」などがオススメ。

④まとめ

ECは、月商1000万円になるまで、売上の壁(100万・300万円・500万円等)があると言われています。その中で、伸び悩んでいるボトルネックを、ひとつひとつをテコ入れしていきます。優先順位をつけながら解消していくことで、その壁も超えることができます。忙しい日々の中で、どうしても難しい場合はご相談ください。

アートピースは伴走型として、クライアントさんの一員としてEC運用をサポートしていきます。(時には内製化のお手伝いまで…!)

気になったらぜひご相談くださいね!

EC運用代行ならアートピース
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

上原なのであだ名はうえてぃ。アパレルECの運営ディレクターをしております。お酒とダンスとクリスマスが大好きです◎

目次