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リニューアルで売上150%!アパレルブランド「Good On」の事例に学ぶ、ECサイト戦略と制作プロセスを紹介

アパレル

(右から) PIVOT 粟元さん、Good On 丹羽さん、ART PEACE 熊倉 / 高橋

アパレル業界におけるECサイトのリニューアルは、ブランドイメージの強化や、顧客とのコミュニケーションを深めるために必要不可欠です。本記事では、Good Onというアパレルブランドが行ったECサイトのリニューアルプロジェクトについて詳しく紹介します。

UXデザイン・UIデザインに強いPIVOTと結束し、プロジェクト実施に向けてさまざまな取り組みを行なっていきました。売上げを単なる数字として捉えるのではなく、顧客との深い結びつき、ブランドの理解と商品の詳細な情報提供をサイトで表現するため、ECでさらなる新しい形の顧客体験を目指しました。

今回は、Good OnのWebサイト担当者の丹羽さんと、本プロジェクトのPMであるPIVOTの粟本さん、弊社ART PEACEのクリエイティブディレクター熊倉に、リニューアルの裏側をお聞きしました。

前半部分のインタビューは、Pivot のサイトでご確認できます。

  • ビーグッドカンパニー株式会社

    丹羽 洋介さん

  • 株式会社 PIVOT

    粟本 亜莉沙さん

  • 株式会社 ART PEACE

    熊倉 康裕

  • 株式会社 ART PEACE

    高橋 完聖

ユーザーエンゲージメントを高めるECサイトリニューアルの工夫

Webサイトのリニューアル構築で、特に注力したポイントはなんでしょうか?

(熊倉)まず、ユーザーにブランドのノリをしっかり伝えていくこと。コンセプトとしては、ブランドの情報を集約した発信拠点、いわゆるネット上のショールームです。売り上げが最優先事項ではなかったため、しっかりと商品を理解してもらうことにフォーカスしました。わかりやすい例でいうと、以前のサイトでは商品一覧のサムネはモデルの着画がほとんどだったのですが、商品自体に目を向けてもらうために着画は外してご提案したという経緯があります。また、トップページからの導線には特に配慮し、ニーズの高いTシャツやスウェットカテゴリへの導線をメインビジュアルのすぐ下に配置するなどのユーザビリティ改善をしています。

(丹羽)当社の商品はかなり特徴的で、洗濯に気を使う必要があったり、色味や風合いなどで個体差があったりするので、そこをしっかりユーザーに知っていただけるよう「生地について」「染めについて」といったコンテンツ導線を改善しました。

商品詳細ページにも、染色や生地についての詳報を詳しく載せています。商品をカートに入れる前に時間をかけて情報を見ていただき、納得してから購入いただきたいなと。さらに、店頭で販売してくださるスタッフの方々が商品を学べる教科書的なWEBサイトにしたい、というのはお願いしましたね。

サイトリニューアル後のブランドイメージやユーザーの変化

Webリリース後のお話をお伺いします。まず、数値的な変化やユーザーからの評価はいかがですか?

(丹羽)リリース後のEC売り上げは約150%に伸び、卸や直営店の売り上げが倍増しています。「店舗全体の売り上げに繋げていく」という目標も達成でき、満足いく結果になりました。また、指標にしていたサイトの滞在時間が伸びたことからも、ユーザーが商品をしっかり理解したうえで購入してくださっていることがわかりますね。その結果として、「イメージと違った」といったECのお客さまのクレームが、ほぼゼロになりました。

ブランドイメージについては、リリース後に何か変化を感じましたか?

(丹羽)新規のディーラーさんから取引をしたいという問い合わせが増え、しかもアパレル業界でかなりレベルの高いディーラーさんからお問い合わせをいただくようになりました。実際、リニューアル後に直営店のお客さまを見てみると、アパレルのプロと思しき方や10代20代の方など、今までに見られなかったお客さまが増えました。

卸先からも、海外のお客さまやファッション感度の高いお客さまが増えたという情報が入っています。ブランドイメージは明らかに上がったと思いますね。

ECサイトとブランドサイトを両立するうえで、ポイントとなったことはなんでしょうか?

(熊倉)Good Onの直営店に何度か足を運んだのですが、雰囲気作りから何から、かなり計算されていると感じました。店舗のディスプレイだったり整頓された商品だったり、それらが作り出す店舗の雰囲気をECにどうミックスさせるのがいいか、という考え方で議論を重ねてきました。店舗が大きなヒントになったと思いますね。

(丹羽)私としては、サイトで商品を知っていただいたうえで、できるだけいろんな店舗にも足を運んでお買い上げいただきたいという想いがありました。ECサイトとしてはなかなか難しい立ち位置だったと思うのですが、両社には本当によく理解いただき具現化していただいたので、ありがたかったですね。

(熊倉)ART PEACEとしても、このプロジェクトを通してオフラインの大切さを改めて知ることができました。実際に店舗に足を運んで雰囲気を感じたりスタッフの方に話を伺ったりすることで、新たな発想が生まれましたね。

店舗のスタッフの方がサイトを使うことも想定されていましたが、そのあたりの反響はいかがですか?

(丹羽) バイヤーさんを含め、販売してくださっている店舗スタッフの方々の反応もすごく良いですね。Good Onにはかなりの商品知識がないと売り込めないようなアイテムもあるのですが、アルバイトやパートの方でもサイトを見ながらお客さまに説明できるようになりましたし、「この商品はどれですか?」とサイトを見ながら店舗に来られるお客さまも増えたようです。

(粟本)当初から、店舗スタッフの方には商品詳細ページを見せながら接客いただけたら良いな、と思いながら作ってきましたので、実際にサイトが店舗の方々のお役に立てているのは本当に嬉しいですね。

Good Onの長期ビジョンとアパレル業界への貢献

最後に、丹羽さんのこれからのビジョンについてお聞かせください。

(丹羽)国内外でGood Onの認知度が高まり、扱ってくださるお店がどんどん増えていますので、そういった取引先とともに伸びていきたいですね。当社のようなブランドは、卸を辞めて直営にどんどんシフトし、ECを強化していくのが最近の主流になっています。でも、それではアパレル業界全体が小さくなってしまうと思って、将来的に勝ち目がなくなってしまうと思っているんです。

いろんなお店に当社の商品を置いていただき、お客さまが店舗に足を運ぶ流れを作り、店舗とともに伸びていく。そういったアパレル業界全体を盛り上げていく役割を、Good Onが担っていきたいと考えています。当社だけでできることは限られています。業界全体を盛り上げることで、最終的にはサプライヤーさんやコットンを育てる農家の方など、アパレルに関わるすべての人々が伸びていく世界が、私の大きな夢です。

今回のGood Onサイトリニューアルは、アパレル業界全体の成長と発展に貢献するものが感じられました。このような取り組みを見ていると、自社のブランドやECサイトをどのように進化させればいいのか、新しいアイデアや戦略が必要と感じるかもしれません。

アートピースは、そのようなお悩みを抱える企業様を全力でサポートいたします。

お客様が直面する困難やニーズを理解し、それぞれに合った最適なソリューションを提供することで、お客様のビジネスを次の段階へと導きます。WEBサイトのリニューアルなどをご検討中の方は、ぜひお気軽にアートピースまでお問い合わせください。

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アートピースは15年間のEC運用経験で、ECサイトを作るのではなく、長期的な運用を考えた戦略や設計を行なっています。ぜひお気軽にお問い合わせください。