INTERVIEW
参入増加でEC業界の競争激化。
勝ち残るのは戦略ありきのEC
感覚値のみのECでは勝てない。
新規ビジネスを立ち上げる覚悟を
ー成功するECと失敗するEC、
それらを分ける要因は何でしょうか？
熊倉：コロナの影響で、特に店舗を持たないD2C型ECの参入が一気に増えましたが、単純に「デジタル上に1店舗出す」感覚で、ECを新規ビジネスとして捉えていないケースが目立つ印象です。
新井：競争が激しい今のECは、新規ビジネスを立ち上げるくらいの気概がないと勝てないと思います。ギリギリ赤字だけどしょうがない…でECを運営している企業も多いです。「どういった目的のサイトにして、どうやって売上をとっていきたいのか」すら、企業側が分かっていないケースも多くあります。
熊倉：toBとtoCとでは、概念が異なります。特にD2Cを始めるケースでは、ビジネスモデルから変革するということ。ブランディングをどうするか、商品をどう魅せていくか、ポジショニングやKPI設定、売上目標や広告費の設定など、あらゆることをイチから考えていく必要があります。マーケティングレイヤーはもちろんですが、事業レイヤーからECの戦略を練るぺきだと思います。
新井：既存のECに関しても、今まで通りのことしかできていない企業と、デジタルマーケティングがうまい企業で、コロナを通して収益性の差がさらに拡がっています。お金をかければ集客できる時代は終わりつつあります。商品が良いことはもちろん、ユーザーの課題を解決できるコンテンツしか見られない。EC単体ではなく、事業全体で差別化していかないと勝ち残れないんです。そういった意味で、ECコンサルティングに関しても、今後は事業レイヤーの部分からサポートできる事業者が求められると思います。
中長期を見据え、
事業戦略に紐づいたEC構築がマストに
ー事業レイヤーからECの戦略を立てる際、
どのような視点が重要になりますか？
新井：ECの戦略が事業戦略に紐づいていること。会社には経営者の方針や理念があって、だからこそECはこのポジションで、こういう顧客体験を作って、この売上を取っていく、といったEC戦略に繋がっていくはずです。弊社のコンサルでは、会社全体で認識を共有いただくために、場合によっては経営者の方にもご同席いただきます。成功していただくことが弊社のミッションですので、「ECのプロの私たちから見ると、そのやり方では絶対に失敗しますよ」と厳し目にお伝えすることもあります。
熊倉：戦略を立てる上で課題の一つとなるのが、プロジェクトのチーム編成です。サイト構築の場合、システム担当者が役割を担うケースも多いのですが、その場合、どうしてもシステムや機能面が優先されがちで、事業戦略から外れたECになってしまうことがあります。それを回避するには、「プロジェクトチームを作る」「RFP（提案依頼書）を活用する」というなどの方法が有効です。
まず、社内でマーケティングや営業視点のプロジェクトチームを作ることで、システム偏重のECを回避します。部署間の連携を取りまとめる役割としても、プロジェクトチームは重要です。
RFPは、戦略を立てる上で、課題や要件が整理され、ベンダーへの依頼内容に事業戦略を落とし込むことができる有効なツールです。また、システム部や関連部署ともRFPを共有することで、全員が事業戦略という共通ビジョンを持ってEC構築にあたることができます。
新井：戦略には中長期的な視点も必要です。例えば、中長期的に事業を存続させるには、新規顧客はもちろん、リピーターを増やすことが非常に重要。1度買ってくれたお客様を、何度も買ってくれるファンにしていく施策は、戦略の中でも力を入れるべき部分だと思います。実務に落とし込んだやり方も含めたLTV向上やリピート施策は、弊社の強みの1つとして積極的に提案しています。
VISION
e-Commerce ブランディングの
オリエンテッド・カンパニー
MISSION
「 クリエイティブ × ストラテジー 」
で確かな成果を
豊かで持続可能な未来を築くため、一緒に創造的な戦略を考え、
デザインの「ちから」でビジネスを加速させます。
PHILOSOPHY
全従業員の物心両面の幸福を追求し
私たちは戦略とデザインでビジネスを加速させる。
私たちは創造的なアイデアで新しい価値を社会に提供する。
私たちは素直な心で学び成長し続け、感謝の輪を繋ぐ。
COMPANY PROFILE
| 会社名 | 株式会社アートピース（ART PEACE Inc.） |
|---|---|
| 設 立 | 2008年 11月 |
| 住 所 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-24-16 カルチェ恵比寿202 |
| 代表取締役 | 新井 哲雄 |
| Tel | 03-6721-9288 |
| Fax | 03-6721-9289 |
| 事業内容 | ブランディング／Webサイトの企画・制作・構築・運営／ECサイトの企画・制作・構築・運営／マルチデバイス（レスポンシブデザイン）対応のサイト制作／アートディレクション・写真撮影・映像制作／Webサイトの多言語化対応／ユーザビリティ検証／プロモーション（店頭、WEB） |
| 取引金融機関 | 三菱UFJ銀行 |
| 適格請求書発行事業者登録番号 | T3010901023558 |
| ライセンス | Shopify Experts、Future Shop認定マイスター、ウェブ解析士 |
| 主要取引先 | アイア株式会社／株式会社アイネックス／株式会社Aremiti／石塚硝子株式会社／エース株式会社／Jack Of All Trades／株式会社東京ソワール／株式会社パルメットイノウエ／三和電気株式会社／楽天株式会社／ワールド通商株式会社 |
© ART PEACE Inc.
創業以来、アートピースの目標は「お客様が掲げている理念に寄り添い、思想を具現化するための支援をする」こととしてまいりました。プロフェッショナルなチームが本当に必要なモノを提供し、今ある問題点を即座に解決する支援をすることより、お客様の進歩発展に貢献することを一番に考え行動しております。アパレル業界に特化し、洗練されたクリエイティブとお客様の利益向上を継続させる戦略・独自ノウハウを持つプロフェッショナルチームです。多様化するデジタルプラットフォームにおいてブランディングを行うと共に、アイディアとテクノロジーを駆使し、ファッションに特化した最適なコミュニケーションやユーザー体験を創出しています。 また、高度化するデジタルデバイスにおいて戦略構築からWeb制作、クリエイティブ、プロモーション、コンサルティングといったクライアントの課題解決に最適なサービスを継続的なサポートと共に提供していきます。
私たちにとって大切な会社目標（目的）を実現するためには、 全従業員が力を合わせて経営に参画し、それぞれが仕事に喜びや生きがいを見出し、個人の能力を最大限に発揮することで、自らを高め人間として成長することが必要です。すべては人で決まります。一人ひとりが夢を抱き、いきいきと働き、自ら立てた目標を確実に達成していくことで、お客様に新たな価値を創造し続ける、そんな企業でありたいと考えています。
代表取締役 新井 哲雄